【派遣もOK】実務経験ルートの介護福祉士国家試験申込方法まとめ

 

今回は介護福祉士国家試験受験申し込み方法と、注意点を解説していきます。

※ここでは毎年受験者が最も多い【実務経験ルートでの受験】をベースに解説していきます!

 

【受験資格の確認をしよう!4つのルートがあります】

まず以下4つのうち自分がどのルートに該当するか見てみましょう。

①養成施設ルート

指定された養成施設等を卒業された方。

②福祉系高校ルート

福祉系高校(2009年度以降入学)で、定められた科目・単位を取得し卒業された方。

③実務経験ルート

3年以上の従業期間(雇用された日数)に加え、そのうち従事日数(実際に介護業務を行った日数)が540日以上あり、なおかつ実務者研修を修了した方。

現時点での従業期間や不足期間はこちら↓で計算できます。

経済連携協定ルート

介護施設で働いている、介護福祉士になる為に日本へきたインド人、フィリピン人、ベトナム人の方。この方々は「EPA介護福祉士候補者」と呼ばれています。

 

ちなみに雇用形態に制限はありません。派遣・アルバイト・パートさんも対象です。

 

 

そして毎年9月に行われる申し込みの時点で受験資格が無くても、試験を受ける年度内に受験資格が得られる場合は、【受験資格を満たす見込みがある】ということで試験が受けられるんです。

つまり、申し込みの時点で実務者研修を受けている最中だとしても、年度内に修了予定ならOKという事です。養成校の場合も年度内に卒業予定なら受験が可能です。

年度内に従業期間3年を達成する場合ももちろんOKです。

もし現段階では受験資格がなくても、年度内に得られる可能性がないかもう一度チェックしてみてくださいね。

筆者の場合も、申し込みの時点で従業期間が足りていませんでしたが、今後のだいたいの出勤日数を計算して、年度内に達成出来そうだったので「見込み受験」をしました。

受験資格を満たした時点でもう一度施設に「正式な実務経験証明書」を作ってもらい、期限までに簡易書留で試験センターへ郵送しました。

見込み受験についての注意点は後ほど詳しく説明しますね。

【受験の手引きを請求しよう!】

自分に受験資格はあるのか?また、どのルートで受験することになるのか分かったら、次は受験の手引きを請求しましょう

受験の手引きとは、受験申し込みの手順や注意点、受験申込書、受験料の振り込み用紙などがまとめられた冊子のことで、はじめて介護福祉士試験を受験する方は必ず請求する必要があります。

毎年7月中旬頃から請求がスタートしており、8月中旬以降に順次発送予定となっています。

手元に届くまでに数日かかる事から、社会福祉振興・試験センターでは、7月中旬から遅くとも受験申し込みの受付期間締め切り1週間前までに請求するよう呼びかけています。

受験の手引きは、インターネットとハガキでの請求ができます。

筆者はインターネットで請求手続きをしました!

約10日ほどで届きましたよ。

過去に介護福祉士試験を受験している方は、受験申し込み自体をインターネットで受け付けてもらえる可能性があります。

その場合は受験の手引きの請求は不要です。

 

受験申し込み手続き、受験の手引きの請求はこちらからできます。

www.sssc.or.jp

 

【実務経験証明書と従事日数内訳証明書の作成を依頼しよう!】

受験の手引きが届いたら、受験申し込みのために必要な書類を揃えていきましょう。

 

どのルートで受験するかによって揃える書類は少し変わってきますが、実務経験証明書従事日数内訳証明書を提出する必要がある方は、何よりも先にこの2つの書類の作成を依頼しましょう。

自分で記入するのではなく施設に作ってもらうのですが、作成に時間がかかるためです

この2つの書類は実務経験ルートで受験する方は提出必須となっています。 

まず最初に手を打ってから他の書類を揃える作業に入ることをオススメします。

 

\ 実務経験証明書とは? /

分かりやすくいうと【どんな施設で何日間雇用され、そのうち実際に介護業務に当たった日が何日あるのか記載した証明書】のことです。

\ 従事日数内訳証明書とは? /

【掛け持ちで勤務している人が実務経験証明書に加えて提出するもので、この日は施設A、次の日は施設B、といった具合に何年何月何日にどこで勤務していたかを明確にするための証明書】です。

1ヶ所の証明書ですむ方は良いですが、掛け持ちされている方や、複数の施設の証明書が必要な方は揃えるのが少し大変かもしれません。

筆者は6ヶ所の実務経験証明書が必要で、5つは派遣会社が揃えてくれ自分で手配したのは1箇所のみでしたが、それでも全て集めるのに1ヶ月半ほどかかりました。

また、以前勤めていた施設に頼む必要があるという方は、本当なら施設に直接伺ってお願いするのが理想です。

ですが、今のコロナ禍のご時世、突然伺うよりはまず一度電話連絡して「介護福祉士試験のための実務経験証明書の作成をお願いしたい」と申し出てみましょう。

対面せずに郵送でのやり取りにしてもらえるかもしれません。

証明書の原本は試験センターのHPからダウンロードもできます。

 

 

※ 注意 ※

  • 【見込み】で受験する場合「受験資格を満たす予定の日を記載した実務経験証明書」を提出することになります。
  • その証明書を見た試験センターが「あ、この人は見込みで受験するんだな」判断してくれるので、特別申し立てる必要はありません。
  • 実際に受験要件を満たしたら改めて正式な実務経験証明書を提出する必要があります。
  • 例え試験に合格したとしても、正式な実務経験証明書の提出がなければ試験は全て無効になりますので注意しましょう。

実務経験証明書が出来上がったら、必ず自分でも記載内容に間違いがないか確認しましょう。

筆者の場合、証明書の日付が間違っていたのに気づかず受験申し込みしてしまい、後日試験センターから日数不足だから受験できませんよという内容の文書が届き非常に焦りました。

皆さんは私みたいにならないようにしっかり確認してくださいね。

派遣介護士の場合、実務経験証明書は誰に依頼するの?

基本的には派遣会社に依頼して大丈夫です。ただ派遣会社によっては自分で施設にお願いするよう言われるかもしれません。

 

筆者の場合、大手のニッソーネット(かいご畑)と、レヴァウェル介護(旧きらケア)は会社側で作成してくれたのですが、まだ発足して間もないリベルタには派遣先に直接お願いして下さいと言われました

ニッソーネットときらケアでは計5箇所の実務経験証明書が必要でしたが、話1本で依頼した後は自宅に届くのを待つだけだったので非常に助かりました!

派遣会社に頼めるならそのほうが楽ですよね。

自分で施設に問い合わせる前にまずは派遣会社に実務経験証明書の作成が出来るかどうか相談してみましょう!

【他の必要書類の準備をしていこう!】

実務経験証明書や従事日数内訳証明書の発行を依頼したら、出来上がるまでの間に他の提出書類の準備をしましょう!

どのルートでも提出必須なのが下記3点です。

  1. 受験申込書
  2. 受験手数料払込受領証貼り付け用紙【払込期限に注意
  3. 受験用写真等確認票

 

上記以外の必要書類については受験ルートによって異なりますので、受験の手引きにてしっかり確認してくださいね。

書類が全て揃ったら、漏れがないかよくチェックしましょう。

不備があると試験センターから連絡があり、筆者のようにあたふたするハメになります。

簡易書留で試験センターに郵送したら、あとは12月に受験票が届くのを待つだけです!

※ 何があるか分からないので、念の為受験票が届くまでは簡易書留の控えは捨てずに取っておきましょう。

まとめ

お疲れ様でした!今回は介護福祉士国家試験について、受験申し込みの流れを解説してきました!

本記事のおさらい
  1. まず受験資格の確認 ※ 試験は【見込み】でも受験可能
  2. 受験の手引きの請求【7月上旬より試験センターのHPをチェック!】
  3. 受験の手引きが届いたらず最初に実務経験証明証の発行手続きをしよう
  4. その間に他の必要書類の準備
  5. 全て揃ったら漏れがないかしっかり確認して、簡易書留で郵送

確認事項が多く大変かと思いますが、筆記試験の範囲はとても広いので、申し込みはできるだけサッと済ませて受験勉強に取りかかりましょう!

もしわからないことがあればお気軽にコメントくださいね!

執筆者 はむきち